FM2への偏った愛 その2 (フィルムを入れるには編)

前回、FM2は田舎のおかんみたいなもんだと書いたところ、「そもそも田舎に住んでいるくせに」「おかん殺すな」みたいな、おまえ文章読めるのか?みたいなコメントを直接ラインでいただく。 恐ろしい世界だ。
まだ、実名で送られてくるだけましかもしれない。 気を取り直して、今回もFM2について書く。 このブログに毎日数名お客さんが来てくれるが、 そのうちの何名かはきっと、「自分もFM2を買おう!」「よく考えたら家にある」と思うはずなので、 今回は、使い方を解説してみる。
フィルムカメラで大切なことは、フィルムを入れることに異論がある人はいないはず。 現代でいうと、SDカード等の記録媒体を入れ忘れると同義だ。

今から始める人には想像つかないかもしれないが、 フィルム撮影の主なトラブルとしては以下のとおり。

①フィルムを入れ忘れる(36枚を過ぎたあたりで気付く)
②フィルムの感度設定をミスる(露出オーバーかアンダーになる)
③カメラにフィルムが入っているのに裏蓋を空けてしまう
④一度撮影したフィルムにもう一度上から撮影してしまう
⑤大事なところでフィルムがつきるor交換中にシャッターチャンスを逃す
⑥モノクロの自家現像をミスる

あるわけないだろうと思うが、嘘だと思うならそこらの40歳以上の人に聞いてみて欲しい。 ちなみに、私はこのリストを自分の失敗を思い浮かべながら作ったので当たり前に、 ①~⑥コンプリート。
フィルム関連のミスはなにげに堪える。最初は注意しているので起きないがなれる頃に起きる。 初めての人はフィルムを一本練習用にして、何度も入れたり出したり練習するのがいい。

ということで、カメラのキタムラで店の中で居心地悪そうに売られているフィルムを買ってくる。リバーサルでもよかったけど、安いので、ネガにするか。ちなみに、カラーフィルムには2種類ある。モノクロフィルム(白黒)はまた今度。
 ・リバーサル→スライドになるやつ、カラフル。
 ・ネガ→写ルンですに入ってるやつ。
ほんなら、実際にフィルムを入れていく。

箱を開けるとこうなっている。フィルムのケースはなんか大事なもの入れにでもどーぞ。

フィルムのいい匂いがする。子供に全部引っ張られたらおしまいなので気をつける。次はカメラを持ってくる。

FM2の左半身には、フィルムが無くなったらフィルムを巻き取るクルクルする装置がある。
その付け根にある小さい突起(今人差し指をかけているところ)を手前に引っ張ると

裏蓋がパッカーーーンと開く!!!
シャッター幕(フィルムに光を当てるために開くところ)には絶対に触ってはならぬ。フィルムの先っぽも×。先っちょだけ!もダメ。

この左側にフィルムの本体がくる。フィルムの向きに注意。

上の写真、ピントがいまいち。フィルムの先っぽを必要最小限引き出して右側の軸の隙間に差し込む。

入れ方はこう。下のダイアルは回るのでクルクル回してフィルムをピンと張る。

角度を変えて。ピンと張ったところ。

後ろのふたを開けたまま1回シャッターを切り、巻き上げレバーを反時計回りに最後まで動かし、フィルムを巻く。
裏蓋を閉めて、2回ぐらいシャッターを切って巻くを繰り返す。
すると、フィルムが今何枚目?というのが分かる窓が1ぐらいになるので、それで、OK。

最後に、フィルム巻き上げノブを軽く回して、たるみをとる。

最後にフィルムの感度を設定する。シャッタースピードを変えるダイアルを持ち上げると数字が変えられるので、フィルムに合わせて変える。これで、ほんとに準備完了。

箱をちぎってここに入れとくと何のフィルムが入ってるか分かる。
そして、パシャパシャと写真を撮るとフィルムがなくなる。
次のフィルムに変えるとき(フィルムを取り出す)は、

ひっくり返して、右上にある、銀色のちっさなボタンを押す。

クルクル回していると、感触が変わる。そこで、フィルムが全部中に吸い込まれる。

ちゃんと中に入ってるのを何回も確かめて裏蓋を開ける。
フィルム入れる編、出す編は終了。

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