キャンプは忙しい

キャンプに行って豊かな自然、山や海や川を見ながらのんびりした時間を過ごしたい!子供たちを自然の中で好きなだけ遊ばせたい!とキャンプに行く前はいつも思う。私も思うし、多くの人も思っているに違いない。

が、現実に行ってみるととてもそんなことにはならないし、常に時間に追われなにかしらと闘っていて何かと疲れる…というのが、キャンプを始めてしばらくした人の実感ではないかと思う。

どうしてゆったりと大自然を眺めながらぼけーっとビールを飲んだり、昼寝をしたりする時間がないのか?

ここ20年弱で年間10泊ぐらいテントやコテージ、車中泊した体験から考えるに、ドタバタする原因として思いつくのは、

  • 原因① そもそも滞在時間が短い
  • 原因② やることが多い、段取りが悪い
  • 原因③ 同行者が手伝わない、子供が言うことを聞かない

など、挙げればキリがない。が、なんとかできるところをなんとかして、ぼけーっとする時間を確保するための術を考えてみる。

①そもそも滞在時間が短い

我が家もそうだが、多くの人が1泊2日でキャンプをしていると思われる。土曜日の昼過ぎにチェックインして日曜日の昼前にチェックアウトというスケジュールが多い。例えば、

14:00チェックイン、設営開始
15:30設営完了となればいいが、テンションが上がって昼寝をしていないぼうずがぐずり出す、虫捕りについてこいとごねだす、忘れ物があり妻と揉める(一方的に怒られる)、暑くてビールを飲み出すなどスケジュールどおり行かない。ガソリンランタンにガソリンを入れポンピングしようとするが、マントルが破けていることに気づき、交換。
16:30ぼうずのストライダーに付き合ってビールを片手に場内を散策する。妻は椅子に座ってインスタを見ながらビールを飲んでいる。
17:00〜18:00入浴(あれ、着替えが足りないぞ…(心の声))
18:00火を起こしたりすると、薪に火をつけて火遊びし出すぼうずを叱る。暗くなり、ガソリンランタンに火をつけようとすると、チャッカマンの先っぽが先ほど交換したマントルと衝突し、破損。妻と揉める(一方的に怒られる)。交換に時間を食う。チャッカマンがつかない。エネループを買ったと浮かれていたら、ランタンの電池を忘れ、妻と揉める(一方的に怒られる)
21:00ぼうずを寝かせて、夫婦で焚き火を囲む時間を持とうとする。テント内で寝かしつけを試みるが、二人ともに先に寝てしまう。
23:50 トイレに行きたくなり、目覚める。妻を起こすが、全く起きない。仕方ないので、焚火を復活させ、湯を沸かし、ラーメンを食べる。その後寝る。
翌朝6:00寝て力を蓄えたぼうずがフルパワーで起きてくるので、ストライダーで場内を散歩に行く。棒を拾い振り回し、カタツムリを捕まえ、木に登ろうとする。坂道をストライダーで降り始めて全力で追いかけてアキレス腱を痛める。寝起きで走るのはよくない。妻が起きてきて、「どうして起こしてくれなかったのか。一人ラーメン食べやがって!」と揉める余地もなく一方的に怒られる。8:00 朝ごはん食べて片付けを開始する。結露したテントを雑巾で拭きながら焚き火台等を片付けていく。手伝いたいぼうずがさらに散らかす。持ってきた荷物が車に入らない。
9:50チェックアウト時間ギリギリに撤収。季節関係なく汗だくになる。

上記のように概ね順調に進めても、チャッカマンがつかない、クルマの鍵が行方不明など、予期せぬトラブルは起きるし、ぼうずが泥だらけもしくはずぶ濡れで戻ってくる、天気が悪くなったり、強風が吹いたりなど、アクシデントはつきものと考えると、上のような1泊2日のキャンプでいかにゆっくりする時間をとり、かつ、同行者を満足させるかは頭の使いどころ。

画期的な解決策として、滞在時間を増やすのが手っ取り早い。1泊2日を2泊3日にすれば中日となる2泊目は朝から海や山を眺めてビールが飲める。ただし、どこかに出かけようとすると、徒歩だ。

つかないランタン

そうは言ってもサラリーマンなので、そうそう家族で2泊3日以上のキャンプは大変なのは間違いない。3連休は以前に比べて多くなったけど、春秋のキャンプシーズンは、親に仕事が入ったり、ぼうずの保育園の行事もあったりする。

焼き鳥は家で串に刺していく→肩が凝る
焼くだけなら早い

とすれば、1泊2日で滞在時間を増やすしかない。アーリーチェックインやデイキャンプ(呼び方はいろいろあるが)を合わせて、1日目に早くから設営を始めるのがいいと思う。チェックアウトを遅くする選択肢もあるが、早く家に帰って片付けもしたいし、撤収を控えてのんびりするのもなんだかなぁと思うので、あまり、メリットを感じない。大量の洗濯物も待っていることを考えると、まぁ、伸ばしても昼ぐらいかな。となれば、金曜日の夜から準備して、土曜は可能な限り早く出発したほうが1日を有効に使える気がしている。

干物なら焼くだけ

②やることが多い、段取りが悪い

というと、どうしようもない気もするが、なんとかする余地の宝庫はここだと思っている。機械や道具、工夫で楽できるとことはとことん楽すればいい。快適と時間はお金で買えるのがキャンプ。(高い金を払って酷い目に遭う、大変な想いをしたいというドMは知らない)

「不便を楽しむのがキャンプだ!」ということはわかるが、ソロキャンプでやったほうがみんな幸せだ。趣がない、そんなのキャンプじゃないという外野の声はほっといて、「常に腹減った」「遊ぼう!」と言うちびっこの相手もあるし、ビールも飲みたい。たき火を囲みながら家族と普段できない話をして見たい人もいるはずだ。

ランタンばかり持っていくと時間がかかる
時間を食うトラブル解決法
車への荷物の積み込みが大変大きな車にする。荷物を減らす
テント(タープ)建て(撤収に)に手間取る 練習する。簡単なテントに変える。コテージにする、キャンピングカー、トレーラーにする
炭に火がつかないバーナーやチャコールキャニスターを使う
炭を使わない
ガソリンランタンが扱えない練習する。電池のランタンにする
暗くなったら寝る
子供が泥だらけ、ずぶ濡れになる諦める
裸にしておく。
やたら時間のかかる(手の込んだ)ご飯をつくる下ごしらえしていく、火にかけるだけでできるものにする、できたものを買ってくる、食べにいく、断食する

書いていて思ったけど、普段家でできないことは外でもできないので、なるべく手をかけないように段取りすることがおそらく大切。

ダッヂオーブンに任せて遊びにいく

③ 同行者が手伝わない、子供が言うことを聞かない

①②あたりを気にしながら回数をこなすと、スムーズにいくようになるのでないかなーと。キャンプに行きたくない人(乗り気でない人、ネガティブな人)を連れていく人は、一回ミスると二度ときてもらえなくなるので、ノーミスでいくことが必要。ミスっても「そんなこともあるわなー」と笑ってスルーしてくれる人と行ければそんな心配もないが。課題③の解決方法はない。

この後虫に刺されまくって帰ってくる

まとめ

すでにずぶ濡れ。着替えはもうない。

楽できるとこは楽して、楽しむ時間をつくる。

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